レイキとは──日本で生まれ、世界へ広がった心身を整えるヒーリング法
1.レイキの起源と言葉の意味
レイキは、20世紀初頭に臼井甕男(うすい みかお|1865.8.15~1926.3.9)先生によって体系化された、日本発祥のヒーリング法です。
レイキの伝承では、臼井先生が京都の鞍馬山で21日間の断食修行を行った際に、レイキのエネルギーを感得したことが始まりと伝えられています。
「靈氣(レイキ)」という言葉は、一般に、宇宙や自然に存在する普遍的な生命エネルギーを表す言葉として説明されおり、当アカデミーではレイキを、人を本来の穏やかな状態へと整える、慈愛に満ちたエネルギーとしてお伝えしています。
さらにレイキは、日本に古くからある「手当て」の文化にも通じています。子どもの頃、お腹や頭が痛いときに、お母さんや家族から手を当ててもらい、少し安心した経験がある方も多いのではないでしょうか。
レイキヒーリングも、身体に優しく手を当てたり、手をかざしたりすることで、心身のリラックスや安らぎを促すことを目的として行われます。
2.レイキの本質
誰もが持っている「手当て」の力
レイキは、特別な人だけが持つ超能力ではありません。
レイキでは、人は誰もが宇宙や自然とつながり、生命を支えるエネルギーを受け取る力を持っていると考えます。私たち一人ひとりは、宇宙と大地をつなぐ一本のパイプのような存在です。
心と身体をリラックスさせ、レイキのエネルギーに意識を合わせることで、頭頂から入ったエネルギーが身体を通り、手から穏やかに流れていくと教えられています。
そのためレイキでは、ヒーラー自身の力を相手に与えるのではなく、施術する人はエネルギーの通り道になると考えます。強く念を込めたり、自分の力で相手を変えようとしたりする必要はありません。
手を当てている側も、レイキのエネルギーに包まれることで、一緒に心が落ち着いたり、身体が温かく感じられたりすることがあります。ただし、レイキの感じ方には個人差があります。温かさやピリピリとした感覚を感じる方もいれば、特別な感覚がない方もいます。感覚の強さによって、レイキが流れているかどうかを判断するものではありません。
3.レイキを生活に取り入れることで期待されること
レイキは、病気を診断したり治療したりする医療行為ではありません。一方で、心身をリラックスさせ、自分自身と向き合うためのセルフケアとして、日常生活に取り入れることができます。
レイキを実践している方からは──
- 「気持ちが落ち着くようになった」
- 「自分の心や身体の状態に気づきやすくなった」
- 「穏やかな時間が増えた」
- 「不安や焦りに振り回されにくくなった」
- 「自分を大切にできるようになった」
- 「感謝できることが増えた」
などのお声をいただくことがあります。
レイキを通して静かに自分と向き合う時間を持つことで、自分が本当は何を望んでいるのか、何に無理をしているのかに気づくこともあります。
心が整ってくると、必要以上に不安や恐れにとらわれず、自分にとって大切な選択をしやすくなることがあります。その結果として、人間関係や仕事への向き合い方が変わったり、必要なご縁や機会に気づきやすくなったりする方もいらっしゃいます。
ただし、これらはすべての方に同じように起こることを保証するものではありません。レイキによる感じ方や変化には個人差があります。
4.レイキを実践するための仕組み
アチューンメントとシンボル・マントラ
レイキでは、日常的にレイキを実践しやすくするために、「アチューンメント(霊授)」と呼ばれる伝授を行います。
アチューンメントは、レイキの伝統の中では、ラジオの周波数を合わせるように、レイキのエネルギーと同調するためのものと説明されています。当アカデミーでは、アチューンメントを対面で丁寧に行い、レイキの基本的な考え方や手の当て方、自己ヒーリングの方法も併せてお伝えしています。
アチューンメントを受けた日からレイキを実践することができますが、レイキを日常の中で安定して活用していくためには、継続して自己ヒーリングを行い、実践を重ねることが大切です。
さらに、学びを進める中で、目的に応じてレイキを活用するための「シンボル」と「マントラ」を学びます。シンボルは、レイキのエネルギーに意識を合わせるための印のようなものです。マントラは、シンボルとともに用いる言葉であり、レイキの伝統の中で大切に受け継がれています。
シンボルとマントラを学ぶことで、心や感情を整えるためのヒーリングや、離れた場所にいる方への遠隔ヒーリングなど、レイキの活用方法が広がっていきます。
5.日本で生まれ、世界へ広がったレイキ
レイキは日本で生まれ、その後、ハワイを経由してアメリカやヨーロッパをはじめ、世界各地へ広がりました。
現在では、健康やリラクゼーション、心の安定、セルフケアを目的として、さまざまな国で実践されています。海外では、一部の医療機関や支援施設において、患者さんの緊張や不安を和らげ、穏やかな時間を過ごすための補完的なケアとして、レイキが提供される例もあります。ただし、レイキの位置づけや資格制度、医療機関での取り扱い、費用負担の仕組みは、国や地域、施設によって異なります。
けれどもレイキが病気そのものを治療する効果については、現在のところ科学的に確立されているわけではありません。
そのため、レイキは病院での診察や薬、手術、リハビリなどに代わるものではなく、必要な医療を受けながら、心身を支えるために補完的に取り入れるものと考えることが大切です。
6.レイキと補完療法について
日本では、レイキヒーリングは医療行為ではありません。病気の診断や治療を行うものではなく、医師による診察や薬、手術、リハビリなどの代わりになるものでもありません。
しかし、レイキは通常の医療を受けながら、心身のリラックスや安らぎを支えることを目的として取り入れられる「補完療法」の一つとして紹介されることがあります。補完療法とは、病院で行われる通常の医療をやめて、その代わりに行うものではなく、必要な医療を受けながら、その人の心や身体、生活全体を支えるために、補助的に取り入れる方法のことをいいます。
鍼灸、音楽療法、アロマセラピー、マッサージ、瞑想なども、目的や実施方法によって、通常の医療を支える補完的なケアとして活用されることがあります。ただし、これらはそれぞれ資格制度や科学的根拠、医療上の位置づけが異なります。
例えば、鍼灸は日本では「はり師」「きゅう師」という国家資格がありますが、レイキや整体、カイロプラクティック、アロマセラピーなどは、原則として日本の医療国家資格とは異なります。そのため病気や強い痛み、長く続く不調がある場合は、まず医療機関を受診し、必要な検査や治療を受けることが大切です。
そのうえでレイキを、心を落ち着け、自分自身を大切にし、穏やかな時間を取り戻すためのセルフケアとして取り入れていただきたいと思っています。
医療とレイキのどちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの役割を正しく理解しながら、自分の心と身体を総合的に大切にしていく。そのような考え方が、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
まとめ
レイキとは、特別な能力を持った人だけのものではなく、誰もが本来持っている「手当て」の力を生かし、自分自身や周りの人を穏やかに整えるためのヒーリング法です。
レイキを学ぶことで、自分の心や身体の状態に気づき、疲れたときには自分を休ませ、不安なときには自分を安心させる時間を持てるようになります。
レイキは、病気を治療するものではありません。しかし、忙しい毎日の中で自分自身と向き合い、心を落ち着け、自分を大切にするための一つの方法として、生涯にわたって活用することができます。
自分自身を整え、その穏やかさを家族や大切な人へと広げていく。レイキは、そのような優しい生き方を支えてくれる、一生の学びとなるものだと私たちは考えています。
※レイキヒーリングは医療行為ではなく、病気の診断・治療・治癒を目的とするものではありません。心身に不調がある場合は、医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。レイキの感じ方や体験には個人差があります。