当時私は人材サービス会社の営業でした。
規模の大きい人材派遣会社では業務が分業化していて企業を担当する営業と、就業希望者を登録するスタッフィングは分けられていますが、私が当時就業していた会社では一気通貫(営業~登録)でした。
営業マンの宿命「数字」を背負っているので、出来る限り効率よく「企業の要望に沿った人材」を他社よりも早く提案し、売り上げを立てていくことが毎日の業務であると共に、派遣スタッフのモチベーションマネジメントも行っていました。
モチベーションのマネジメント
ご存じの方も多いかと思いますが、スタッフが突然いなくなったり契約更新時に連絡がこない・意思表示がない等々の状況に出会うことがあります(スタッフにも何らかの事情があってのことだという事は、理解をしています)。
その時に営業マンが困ってしまうのが、その処理に掛かるコストの高さです。
クライアント対応・スタッフ対応・社内調整・売上管理他、様々なことが必要になってきます。つまり、売り上げを上げていくどころではなくなるのです。
望まない状況が起きた原因
そこで当時の私は考えました。
そもそも、なぜこんなことが起きたのだろうか?を。
そう、原因は自分にありました。お仕事紹介時、スタッフフォロー時、契約更新前などに、相手の話を聞いていなかった。または、中々切り出せない相手の心情を察していなかったのです。
相手を、先に知りたくて起こした行動
相手のことを今までよりも早くヒアリングすることで、仕事に繋げられるものはないものかとアンテナを張ることにしました。
そんな折、仕事関係の知り合いを仲介し、ひょんなことから神経言語プログラミング(NLP)という人間心理とコミュニケーションに関する学問に出会い、学ぶことを即決しました。
即決した理由は、そうです「非言語コミュニケーションにおいても、相手を知ることができるメソッド」だったからです。
トライアル&エラー
それからというもの、私は仕事中もプライベートもこのプログラムのトライアル&エラーの連続!正直、困った時に役立たないことには意味がないですから、インプットしたテクニックは徹底的にアウトプットして使っていきました。
習いたてのテクニックですから、スグには結果は出ませんでしたが、使えば使うほどに「使い方」が感覚的に分かってきたことを、今も覚えています。
他者は自分の鏡!?
さて、あれから数年、キャリアカウンセラー他様々な仕事を任せてくれている今の私の上司から「私が20年以上前にハワイで出会ったレイキ(マナ)の体験会があるのだけれど、ちょっと行ってみませんか?」と言われ、好奇心が旺盛な私は、即行くことを決めました。(ハワイのマナはレイキのことを言うのだと、無知な私は後から知りました)
そのレイキの基本は「セルフヒーリング(自分の癒しと自分への気づき)」。
私は、「はっ」とした。
もしかして、「相手を知ろうとする前に、自分のことをしっかりと見つめなさい。あなたが相手を知ろうとするように、相手もあなたを見抜いていますよ!」という意味だったのか、もしかして。
当たり前のことですが「気づき」とは自分で気付くことですので、決して私の上司は「答え」を話すことはありません(そのおかげで私は、思考と試行錯誤を繰り返し行わなければならなくなり、「命令を待つ人間」から「思考を持ったビジネスマン」になれた訳ですが。余談は置いておいて!)。
自分を知る
直感的に感じた「改めて必要と感じた、自分を知る」ということ。
ある意味、そんなこと出来ている!と思いがちですが、真剣にやってみようとすると、中々その方法が分からない。
そんな私にレイキは、有難かった。
体・心の表層・心の深部・意識の中枢(ピュアな意識)という風に、4つのフェーズにアプローチしていき、段階的にヒーリングをしていくもので、そのやり方も実はシンプルでした。
相手を知る、の本質
正直、ものすごく興味深い内容でした。
- なぜ私が相手のことを先に知ろうと思ったのか?それは、仕事のことだけが理由ではなかった。
- なぜ、私は命令されることが嫌いなのか?
- どうして、人(他人)の行動パターンに興味を持ったのか?
寝ても覚めても、会社でも、このレイキのことばかり!ありとあらゆる角度から使い、20年以上も前からレイキに慣れ親しんでいる上司に、分からないことは質問の雨でした。
そう、実はこのレイキ、キャリアカウンセリングやフラワーエッセンスカウンセリング(メンタルケア)を主軸とする弊社のサービスと相性が良いことを知っていて、上司は私に興味を持たせていたのだ!
「相手を知り…云々」であったことには私は全く気が付かず、興味を持ったことに猪突猛進してしまう私の特性と、私に必要なものを一石二鳥で解決してしまう何ともクールなストーリーというわけ。
気付いたら、自発的に
ある時、「やっとアチューンメントできるようになったね。レイキ講師と運営事務局があなたの仕事だったら楽しい?」とランチしながら聞かれた。
私は「はい!任せてください!」と即答。
そして、私は思った「歯が立たない」と。
なぜなら、私は上司から1つも命令もされていないのだから。
レイキの力、恐るべし・・・。
与えることは受け取ること
レイキのアチューンメント(エネルギー回路を開く)が出来るようになり、その人を成長させていく媒体(気づきを与える)となること。
これこそが、レイキの神髄。
私は「相手を知ることで、自分の思い通りに現実を変えていくこと」が、自分にとって心地が良い状態と思っていた。
しかし、その考えの先にあったものは、少し違った。
思い通りに動かすことでも、命令することでも、矯正することでも強制することでもなかった。
エネルギーが湧いてくる人生になる「気づき」を与えることだった。
周りをポジティブに導くことで、自分にとっても心地よい現実世界が訪れる。
私が言うのもなんですが、本当に不思議なエネルギーだ。